2013年夏アニメ雑感

先週は飲み会にて夏アニメの反省会。良かった作品を3つ上げるというルールで、私は「サーバント×サービス」「恋愛ラボ」「Free!」の3つにしました。ただ、話題としてはやっぱり、ガッチャマンクラウズが一番盛り上がりましたねw 「サーバント×サービス」…

エピソードとストーリーについて。「たまこま」と「はがない」の感想

■物語の二つの形式 「ストーリー主導型」と「エピソード主導型」個人的に、物語の形式は二つあると思います。極端な形での分け方ですが、一つは「ストーリー主導型」、もう一つは「エピソード主導型」です。 一番基本的で、皆が「物語」と聞いてイメージする…

日本を代表するSF作品になるであろう、「天冥の標」のススメ

現在、間違いなく国内SF界を代表することになるであろう壮大なシリーズ作品が刊行中であることをご存じでしょうか?SFファンなら当然知っていることと思いますが、もしかしたら一般的にはあまり知られていないかもしれない…。SFファン以外の方々にもぜひ読ん…

原作信者による漫画「オイレンシュピーゲル」感想

結論から言うと、冲方丁「オイレンシュピーゲル」のファンのみなさん、二階堂ヒカルが描く漫画版「オイレンシュピーゲル」は絶対に読んでください! …さて、私は原作である「オイレンシュピーゲル」「スプライトシュピーゲル」のいわゆる「シュピーゲルシリ…

アニメ「氷菓」の19話「心当たりのある者は」がすごい。

次に2012年アニメの振り返り。年末に飲みながら話していたベスト3は以下のとおりです。 1.氷菓 2.坂道のアポロン 3.あの夏で待ってる なんか全部学園ものなんですがw そのほか、モーレツ宇宙海賊、謎の彼女X、となりの怪物くんなどもよかったですねぇ。…

2012年の読書の振り返り。

久しぶりの更新です。最近は、下記のブクログにて地味に読書感想を書き続けております。 http://booklog.jp/users/degarashi その中で、2012年に☆5つをつけた作品は3つでした。 ・高野和明「ジェノサイド」 ・小川一水「天冥の標? part2」 ・渡航「やはり俺…

「けいおん!」批判に対する反論

Wikipediaで「けいおん!」を調べていたところ、「評価」という項目に相変わらず的外れな見解が紹介されておりゲンナリ。そんなわけで、ここでは「けいおん!」のようないわゆる「萌え4コマ」と言われるジャンルに対する一般的な批判への反論を試みます。ま…

半年振りに更新して2009年総括とか。。。

年始の挨拶もせずに更新滞ってしまい申し訳ありません...。もう、言い訳のしようもないくらいに放置してしまいました。本は読んでいるのですが、いまいち感想をアップできないうちに次の読書にいってしまう。。。 とりあえず、私の2009年の読書は冲方丁につ…

「マルドゥック・ヴェロシティ」

崩壊の楽園、虚無の覚醒 廃棄処分を免れた男とネズミは悪徳の都市へ 戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男--ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済し…

「オイレンシュピーゲル」「スプライトシュピーゲル」(1,2巻)

「なんか世界とか救いてぇ―」。あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリスに、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。彼女たちはこの街の治安を守るケルベルス遊撃小隊。飼い主たる警察組織MPBからの無…

「とらドラスピンオフ!」

高校一年、生徒会庶務にして不幸体質の富家幸太は、ある日みんなの兄貴な生徒会長すみれの妹、さくらと出会う。明るくてかわいい彼女に幸太は惹かれるが、さくらは自分の色香に無自覚で無防備な天然扇情娘だった!彼女の追試の勉強を手伝うことになった幸太は…

「わたしたちの田村くん」

「中学生活最後の夏」という魅惑のフレーズに浮かれるクラスから取り残されていた田村くんの前に現れたのは、進路調査票に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女系、松沢小巻だった。受験直前のバレンタインデー、田村くんの部屋に投石して窓を粉砕&チョ…

「傭兵ピエール」

十五世紀、百年戦争下のフランス。王家の威信は失墜、世には混沌と暴力が充ち、人々は恐怖と絶望の淵に沈んでいた。そんな戦乱の時代の申し子、傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは、略奪の途上で不思議な少女に出会い、心奪われる。その名は―ジャンヌ・ダルク。…

「恋文の技術」

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。 今まで読んだ森見氏の作品が「太陽の塔…

更新できませんでした。。。

病気のせいで(そして、徐々によくなってきている今は怠惰のせいで)長いこと更新できませんでした。調子もよくなりつつあるので、少しずつですが更新していきたいと思います。でも、いままでよりちょっと短く書くこともあるかも。。。あと、「とらドラ!」…

アニメ「とらドラ!」21話の感想

21話「どうしたって」は作中でとても重要なお話ですが、ここでは「罪悪感」発言の回答編としての21話について書いてみたいと思います。例によってネタバレしかありませんので、未見の方は注意。 16話のラストで亜美が実乃梨に言った「罪悪感はなくなった?」…

アニメ「とらドラ!」14話の感想

随分と時間が空きましたが「しあわせの手乗りタイガー」について。まとまらなかったので、3つの観点に分けて書き散らしました。ちなみに、ネタバレしかないので見ていない方は注意。 ■脚本の巧みさ 大河を触った人に幸せが訪れるという「幸せの手乗りタイガ…

アニメ「とらドラ!」…11話についての感想

アニメ「とらドラ!」について感想を書こうとしていたのですが、書こうとしてもまとまらん。さらに言えば、アニメ終了とともに小説版を読みはじめたため、忙しくて日記を更新する気力がないw ということで、印象に残った回などについて、複数回に分けて書い…

年間日本SF傑作選「虚構機関」

「2007年は、日本SFのゆりかご〈宇宙塵〉の創刊からちょうど50年。日本で初めて世界SF大会が開かれた記念すべき年でもあり、新たな出発点にふさわしい。ちなみに日本SFの総合的な年次傑作選は、筒井康隆編『日本SFベスト集成』以来33年ぶり。編者の…

「とらドラ!」24話と「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の共通点に関する個人的感想

とにかく、アニメ「とらドラ!」が大好きで、最終回になったら何がしかの感想を書こうと思っています。が、今週もとにかく素晴らしい内容だったことと、あと、少しだけ気がついたことがあったので書かせていただきます。ネタバレしかないので、まだ見ていな…

「惣角流浪」

武田惣角。触れるだけで相手を投げ飛ばす、大東流合気柔術の祖である。「進む道は武芸なり」の信念のもと、武士の世が終焉を迎えた維新後もひたすら修行に励む。のちの講道館柔道の創始者・嘉納治五郎との対決を機に、惣角の流浪が始まる。西郷隆盛との邂逅…

「笑う招き猫」

男と並んで愛誓うより、女と並んで笑いを取る、それが二人のしあわせなのだ!駆け出しの漫才コンビ、『アカコとヒトミ』。超貧乏で彼氏なし、初ライブは全く受けずに大失敗。おまけにセクハラ野郎の先輩芸人を殴り倒して大目玉。今はぜんぜんさえないけれど、…

「とある飛行士への恋歌」

「これはきれいに飾り立てられた追放劇だ」数万人もの市民に見送られ、盛大な出帆式典により旅立ちの時をむかえた空飛ぶ島、イスラ。空の果てを見つけるため―その華やかな目的とは裏腹に、これは故郷に戻れる保証のない、あてのない旅。式典を横目に飛空機エ…

「バンブーブレード(9〜10巻)」

男女混合・7人制という妙なカタチで始まる練習試合。先鋒の東から始まり、室江高が意外にも連勝を重ねてゆく。鎌崎高メンバーのイライラが募る中、一人平静を決め込んでいた岩堀が、タマキと対峙する…。 室江剣道部の元に突如舞い込むテレビ出演の依頼! 一…

「皇国の守護者」

長らく太平を謳歌していた島国<皇国>、その最北端・北領に突如、超大国<帝国>の艦隊が押し寄せる。<帝国>が誇る戦姫・ユーリアの指揮する精鋭部隊の前に、為す術なく潰走する<皇国>軍。剣牙虎の千早とともに、圧倒的軍勢に立ち向かう兵站将校・新城…

「E.G.コンバット」(1〜2巻)

ルノア・キササゲ。21歳。北米総司令部最年少大尉。生成晶撃破数歴代7位。月より舞い降りしワルキューレ。反応速度の女神。男性ファン多数。女性ファンも多数―そんな“英雄”にやっかんだ先輩が裏で画策して、彼女は月に戻されることになった。与えられた任務…

「東天の獅子」(第4巻)

講道館の門下生を夜ごと襲う「梟」と名乗る男は「唐手(トゥディー)」の使い手であった。西郷四郎は武田惣角から沖縄での唐手の体験談を聞く――そして、第2回警視庁武術試合には唐手勢力が乗り込んでくる!柔道、空手道、合気道――すべてにつながる格闘シーン…

12月も中盤に差し掛かり世間は年末モード。本のベスト企画も出揃った感があります。昨年は、追っかけてきた桜庭一樹が「赤朽葉家の伝説」でこのミス1位か?と期待してみていましたが(結果は2位)、今年は特に注目作もなく、それほどの盛り上がりはないです…

「風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記」

父親と対立して、辺境に追いやられた若き騎士ルドガーは、赴任した領地でカエサルと古代ローマを知っているという、不思議な街の守護精霊「レーズ」と出会う。実は彼女の正体は遠い星の彼方からやって来た巨大な異星生命体の対外感覚器官だった。ともに故郷…

「イノセント・ゲリラの祝祭」

厚労省役人でロジカル・モンスターの白鳥に、医療事故調査委員会への出席を依頼された田口。さまざまな思惑が飛び交う会議で、田口は、グズグズの医療行政の現実を知ることに…。メディカル・エンターテインメント第4弾。 バチスタシリーズとしては、傑作「…