少女ファイト2

「私は……自分の個性をなくしたいです」
練を待っていたのは、新たな出会いと戦い……!!黒曜谷高校編スタート!!
黒曜谷高校に入学した練。会ったのは、一癖も二癖もありそうな面々ばかり。個性際立つ新入生。そして「魔女」と評される先輩たち。まずは、新入部員恒例と言われる儀式を受けることになるが、そこで練は血が沸き立つような感情を覚える。死んだ姉が過ごした高校で、練は新しい扉を開く!


友人に薦められて読み始めた,漫画「少女ファイト」の2巻。1巻では主人公,練の抱えるトラウマとか,いわゆるお話の設定についての説明になっていましたが,この巻から本格的にバレーボールがはじまってきています。


私はそれほど漫画は読みませんが,この作品は面白いですねぇ。1巻のどろどろしたトラウマ〜な雰囲気も良かったですが,やはり2巻ではバレー描写があってよいです。そして,ついにバレーボールをはじめることになってしまった小田切の立ち位置がいいです。大石練と小田切学の関係って,YAWARA! での猪熊柔と富士子の関係と似ていますよね。富士子は柔の一本背負いに感動し,その姿に憧れて柔道を始めましたが,小田切さんも練に憧れてバレーボールをはじめることになりました(まぁ,お互い,ただ「憧れて」はじめたわけではなく,何となく流れではじめる事になってしまったのではありますが…)。また,天才だけれど体格に恵まれない柔と,ドシロウトだけれど体格と才能に恵まれている富士子という関係も,バレー選手としては絶望的に背の低い練と,180近い身長を誇る小田切,という関係とちょっと似ています。まぁ,YAWARA!の中では,柔の身長ってそれほど問題になっていないわけですがw


田切は,今はまだ全然うまくなくて,とにかく練を追いかけてバレーをやっていますが,これが徐々にうまくなってきてからの展開が非常に楽しみですね。なんたって,どんな展開にでも持っていけますから。練と小田切を理想的なコンビにするもよし,背の低い練が小田切を妬むもよし…。でもひとまずは,小田切の成長を楽しみに読み続けたいと思います。バレーボールをちょこっと見ている身として言えば,なんといっても180センチのセッターはとにかく魅力的ですしねw(た,竹下がどんなにうまくても,やっぱり身長だけは…) ちなみにYAWARA!では,富士子が日本代表クラスの選手になっても柔に憧れ続けましたが,唯一直接対決の機会がありました。結果は富士子が簡単に投げ飛ばされてしまうのですが,そのシーンはかなり印象に残っています。ぜひ,この作品でも練と小田切の関係をうまく使って欲しいと思います。


まだ話は始まったばかりで,1巻にちりばめたいろんなトラウマ伏線も回収していませんし,これからさらに盛り上がってくるだろうと思います。なんと言っても,1巻でひどい目にあっているアイドル選手の小雪をどうやって使うのか,非常に気になりますし。とにかく3巻が待ち遠しい作品で,一つ楽しみが増えたな,という感じです。


ちなみに私,どうしても漫画で人の顔を見分けるのが苦手で,この作品も1巻を読んだときに,誰が誰だったかすぐにわからなくなってしまった…。まぁ,1巻は展開もやたら速かったので,その影響もあったとは思いますが,2回目に読んでやっと話を理解したという感じでした。。。そしてやっと登場人物を把握しできたと思ったら,いきなり2巻の表紙見て「誰!?」という感じでしたw まあ,これに関して言えば,誰かわからなかったのは私が悪いわけではなかったのですがw,2巻も登場人物が増えてきて大変です。ううむ,もう1回読まなきゃだめだなぁ。