2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「銀輪の覇者」

戦争の足音が忍び寄る昭和九年、軍部の暗躍から実用自転車を使用した前代未聞の本州縦断レースが開催される。多額の賞金を狙い寄せ集めチームを結成した響木、越前屋、小松、望月の四人は、各々異なる思惑を秘めつつ、有力チームと死闘を繰り広げるが…。一攫…

「キノの旅11」

ある春の日。山からの冷たい雪解け水が、森の緑に活力を与え始める頃―――。 朝の日を背に受けて、キノとエルメスは、とある国を見下ろす山の上にいました。あとはもう道を下っていくと、そこにある森に囲まれた広い城壁の中へと、城門へとたどり着く場所でし…

「鹿男あをによし」

「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」 神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋…

「涼宮ハルヒの憤慨」「涼宮ハルヒの分裂」

「涼宮ハルヒ」シリーズも,ようやく最新刊まで追いつきました。4巻目の「消失」を読んだときのテンションだったら,最新刊まで一気読みだっただろうと思うのですが,どうにも「消失」以降はぱっとしない印象が。それでも読み続けているのは,とりあえずはす…

「ブラックペアン1988」

外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。 「チーム・バチスタ」シリーズの外伝にあたる作品で,高階が東城大学に着任し…

「あなたがここにいて欲しい」

懐かしいあの日々、温かな友情、ゆっくりと育む恋―僕は、守り続けなきゃならない。『100回泣くこと』の中村航が贈る、静かで優しい物語。 私が読んでいる中で,女性に薦めたらモテそうな作家No.1といえば中村航氏でしょうw おそらく,私はまったく対象読…

「銀河英雄伝説 7巻〜10巻」

正伝10冊,読みきりました!いやぁ,とにかく楽しませていただきました。これほど長い作品を読んだのはおそらく初めてになるでしょう。シリーズものとして,全体的に完成度の高い作品でした。大きな物語の流れはもちろんありますが,一つの巻で一つのエピソ…