2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「詩羽のいる街」

賀来野市には、金も持たず住む場所もないのに、他人同士を結びつけ、幸せをもたらす女性がいるという。彼女の名は詩羽――現代に存在自体が奇跡の人を圧倒的な論理の力で描き、形容しがたい感動を呼ぶ奇跡の物語! 面白い作品でした。しかし、この面白さは「物…

「おのぼり物語」

漫画化1本で生きていこう!一念発起して会社をやめたはいいけれど、連載するはずだった雑誌は休刊。勢いで東京に出てはみたが…。 ギャグ4コマである「カラスヤサトシ」の1〜3巻を読んで、この著者の独特な感性に引き込まれた方は数多いことでしょう。そして…

「ジャージの二人」

芥川賞作家のアンチ・スロー小説。 失業中で小説家志望の息子。妻はよその男と恋愛中。三度目の結婚生活も危うそうな、写真家の父親。そんな二人が軽井沢の山荘で過ごす、とりとめのない夏の終わりの思い…。 これもまた感想書けない作品だなぁ。あらすじにあ…

「キノの旅12」

1年ぶりのシリーズ最新刊。年に一度の刊行というペースはとてもよいなぁ。「キノの旅」は一話が独立した短編になっていて、全体を通しての大きなストーリーがあるわけでもないので、続きが気になるタイプの作品ではありません。それでも、なんとなくたまに読…

「テンペスト」

美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女まづるは憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ! 黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に…