2007-01-01から1年間の記事一覧

「BAMBOO BLADE(1巻〜7巻)」

私立室江高校の剣道部顧問・コジローこと石田虎侍はその日の食事にも困る貧乏生活の日々を送っていた。そんなある日、高校時代の先輩である石橋賢三郎から練習試合の話を持ちかけられる。石橋が顧問を務める町戸高校剣道部に勝ったら、1年間寿司食べ放題。し…

「ばいばい,アース」

いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。師シアンのもとを離れ、ただ1つ「唸る剣」だけを手に、今、旅人となるための試練を受ける-。勇気、冒険、幻想の世界。自らのルーツを求める少女の長編ファンタジー小説。 都市を支配する神。存在自体が神の法と…

「私の男」

消費されて終わる恋ではなく、人生を搦めとり、心を縛り支配し、死ぬまで離れないと誓える相手がいる不幸と幸福。 優雅で惨めで色気のある淳悟は腐野花(くさりのはな)の養父。物語はアルバムを逆から捲るように、二人の過去へと遡る。震災孤児となった十歳…

「夢見る黄金地球儀」

首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ1億円。その名も「ふるさと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂れた水族館にひっそり置かれているだけとなった――はずだった。が、ある日を境にトラブル招聘体質の男・平沼平…

「銀輪の覇者」

戦争の足音が忍び寄る昭和九年、軍部の暗躍から実用自転車を使用した前代未聞の本州縦断レースが開催される。多額の賞金を狙い寄せ集めチームを結成した響木、越前屋、小松、望月の四人は、各々異なる思惑を秘めつつ、有力チームと死闘を繰り広げるが…。一攫…

「キノの旅11」

ある春の日。山からの冷たい雪解け水が、森の緑に活力を与え始める頃―――。 朝の日を背に受けて、キノとエルメスは、とある国を見下ろす山の上にいました。あとはもう道を下っていくと、そこにある森に囲まれた広い城壁の中へと、城門へとたどり着く場所でし…

「鹿男あをによし」

「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」 神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋…

「涼宮ハルヒの憤慨」「涼宮ハルヒの分裂」

「涼宮ハルヒ」シリーズも,ようやく最新刊まで追いつきました。4巻目の「消失」を読んだときのテンションだったら,最新刊まで一気読みだっただろうと思うのですが,どうにも「消失」以降はぱっとしない印象が。それでも読み続けているのは,とりあえずはす…

「ブラックペアン1988」

外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。 「チーム・バチスタ」シリーズの外伝にあたる作品で,高階が東城大学に着任し…

「あなたがここにいて欲しい」

懐かしいあの日々、温かな友情、ゆっくりと育む恋―僕は、守り続けなきゃならない。『100回泣くこと』の中村航が贈る、静かで優しい物語。 私が読んでいる中で,女性に薦めたらモテそうな作家No.1といえば中村航氏でしょうw おそらく,私はまったく対象読…

「銀河英雄伝説 7巻〜10巻」

正伝10冊,読みきりました!いやぁ,とにかく楽しませていただきました。これほど長い作品を読んだのはおそらく初めてになるでしょう。シリーズものとして,全体的に完成度の高い作品でした。大きな物語の流れはもちろんありますが,一つの巻で一つのエピソ…

最近読んだ漫画

読んでいる漫画が一気に発売されたので,一気に読みました。その感想をちょこっと…。 「よつばと! 7巻」待ちに待った7巻。しかし,どんなに待っても1日で読み終えてしまうんだよなぁ。 相変わらず面白いです。一番好きだったのは「よつばとでんわ」。個人的…

「サクリファイス」

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレ…

銀河英雄伝説(6巻〜7巻)

…この日記,すっかり銀河英雄伝説読書日記と化していますな。更新ペースは遅いし,更新したと思ったらまた銀英伝だし…ということで,もし定期的にチェックされている方がいらっしゃいましたら,本当に申し訳ありません。でも,正伝10巻を読み終えるまで,ま…

銀河英雄伝説(4巻〜5巻)

結局,創元SF文庫版を待ちきれずにBOOK OFFで購入してしまった…。というわけで,銀河英雄伝説の5巻まで読了いたしました。いやぁ,なかなか途中で止められないもんですねぇ。 4巻では,銀河帝国内での内乱でラインハルトに敗れ去った旧貴族たちが自由惑星…

「バッカーノ! The Rolling Bootlegs」

禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカ…

「プラネテス(1巻〜4巻)」

時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往…

「銀河英雄伝説」(1〜3巻)

銀河系を舞台に、銀河帝国と自由惑星同盟、およびフェザーン自治領(正確には、フェザーンも銀河帝国の一部)の攻防と権謀術数を、ふたりの主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーを軸に描くスペースオペラ。道具立てはSF的だが「後…

旅行に行ってきます

…最近全然更新していない上,明日から旅行に行くのでさらに更新が滞ることになりました…。 とりあえず,最近読んだものとしては「プラネテス」,「美晴さんランナウェイ」, 「銀河英雄伝説」の1巻,2巻…という感じでしょうか。このあたりの感想をいつか書き…

「バガージマヌパナス わが島のはなし」

「ワジワジーッ(不愉快だわ)」ガジュマルの樹の下で19歳の綾乃は呟く。神様のお告げで、ユタ(巫女)になれと命ぜられたのだ。困った彼女は86歳の大親友オージャーガンマーに相談するが…。あふれる方言、三線の音、沖縄の豊かな伝承を舞台に、儚い物語の幕が上…

「グラスホッパー」

復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。 殺し屋達が対決するお話…とでも言えばよいのでしょうか。伊坂作品の中…

「青年のための読書クラブ」

東京・山の手に広々とした敷地を誇るミッション系女子校、聖マリアナ学園。お嬢様学校として名高い学園において、異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きに渡って語り継がれる秘密の「クラブ誌」があった。そこには100年前の学校創立に隠さ…

「レキオス」

舞台は西暦二〇〇〇年の沖縄。米軍から返還された天久開放地の荒野に巨大な魔法陣が出現する。一〇〇〇年の時を経て甦る伝説の地霊「レキオス」を巡り、米軍、学者、女子高生、ユタたちが入り乱れ、ついにその封印は解かれてしまう―。大いなる魔法が完成する…

「大問題'07」

オリンピックでの荒川静香の活躍に始まり、WBCでの日本の劇的な優勝、ワールドカップ、ハンカチ王子の登場などスポーツの話題が豊富だった2006年。一方、飲酒運転による悲惨な事故は多発し、時代の寵児だったホリエモンも逮捕され、履修漏れも次々発覚。…

2007年度も早くも折り返し地点,ということで,2007年度上半期に読んだ作品の中で特に面白かったベスト5を挙げたいと思います。 5位 アンノウン 古処誠二古処氏のデビュー作にとなる自衛隊ミステリ小説。良くまとまっている中編小説は好きなもんで,この作品…

「13」

一九六八年、橋本響一は左目だけが色弱という特異な障害をもって生まれた。高い知能指数と驚異的な色彩能力に恵まれた少年響一は、従兄の関口と共にザイールに渡る。そこで彼が出逢ったのは、片足の傭兵「13」を通じ、別人格を育んだ少女ローミだった。驚異…

「涼宮ハルヒの陰謀」

年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。こんなときには必ず何かが起こる予感のそのままに、俺の前に現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈…

「塩の街」

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈し…

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫) 哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫)

脚本学校に通い,小さな雑誌社でアルバイトをしている椎名誠,大学生の沢野ひとし,弁護士をめざす木村晋介,唯一の給料取りイサオ。東京のはずれ,江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート「克美荘」の,昼でも陽の差さない汚い六畳の部屋で,四人の男…

「葉桜の季節に君を想うということ」

ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた「何でもやってやろう屋」探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は? 前に友人に教えてもらった本が文庫化されていたので,読んでみました。なるほど,確かに最大のトリックには気づきませんでしたねぇ…