2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「13」

一九六八年、橋本響一は左目だけが色弱という特異な障害をもって生まれた。高い知能指数と驚異的な色彩能力に恵まれた少年響一は、従兄の関口と共にザイールに渡る。そこで彼が出逢ったのは、片足の傭兵「13」を通じ、別人格を育んだ少女ローミだった。驚異…

「涼宮ハルヒの陰謀」

年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。こんなときには必ず何かが起こる予感のそのままに、俺の前に現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈…

「塩の街」

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈し…

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫) 哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫)

脚本学校に通い,小さな雑誌社でアルバイトをしている椎名誠,大学生の沢野ひとし,弁護士をめざす木村晋介,唯一の給料取りイサオ。東京のはずれ,江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート「克美荘」の,昼でも陽の差さない汚い六畳の部屋で,四人の男…