夢枕獏

「東天の獅子」(第4巻)

講道館の門下生を夜ごと襲う「梟」と名乗る男は「唐手(トゥディー)」の使い手であった。西郷四郎は武田惣角から沖縄での唐手の体験談を聞く――そして、第2回警視庁武術試合には唐手勢力が乗り込んでくる!柔道、空手道、合気道――すべてにつながる格闘シーン…

「東天の獅子 天の巻(第2巻〜第3巻)」

第2巻 名門として聞こえた、関東の揚心流戸塚派、さらに九州古流柔術界の猛者たちが続々と登場する、群狼邂逅の第二巻。講道館が創設された明治十五年、九州では久留米、熊本の二大勢力が激突した。運命の「警視庁武術試合」より前に、すでに各地で新時代へ…

「東天の獅子」

柔術から柔道へ―文武二道の達人、嘉納治五郎の、技に対するたゆまざる追究と人間教育への情熱によって、明治になって衰退していた柔術界に新時代の息吹「講道館流」が誕生した。当初はただの新興一流派だったものが、「講道館四天王」らが頭角を現し、隆盛へ…