「MYSCON8」の感想

昼の部だけですが,「MYSCON8」に参加してきました。詳細については,「ぼくのミステリな備忘ログ」さんがレポートを書かれているようです。ここでは,個人的な感想だけをざっと…。


個人的にファンだということもあり,桜庭先生のインタビューはとても楽しめました。桜庭先生は本当に話の面白い方で,随分と笑わせていただきました。特に「赤朽葉家の伝説」でボツになったという幻の100ページについて,思い入れたっぷりに語る先生の姿には大爆笑でしたw
簡単に言ってしまうと,第2部の蹴鞠の話について,当初の予定では「製鉄天使」が中国地方を統一する場面で,「製鉄天使」の敵として「製紙業」のレディースが登場するということでした。そこでは,「製鉄天使」のボスである蹴鞠は鉄パイプ,「製紙」グループのボスは紙飛行機で戦うというシュールなシーンが展開されていたらしいのですが,さすがに担当の方に止められてしまったそうですw ただ,桜庭先生曰く「すごくいいシーン」だそうで,「スピンオフで出したい!」とのこと。このシーン,ぜひ読んでみたいですねぇ。どこかで出版されることを期待しております。
また,今後は悲劇的な物語を書きたい,ということをおっしゃってました。桜庭作品で悲劇となると,それはそれは痛々しい話になりそうで,個人的にはちょっと怖いのですが,それでも読んでしまうのでしょうね。あとは,6月に新刊の予定もあるということで,そちらも楽しみです。


海堂尊先生はとても物腰の柔らかい感じの方でした。今後も専業作家になる予定はなく,本業の医者を続けていくとのことでした。ということで,基本的には「バチスタ」シリーズとか,それに近い作品を書き続けていくという感じなのでしょう。個人的には「ハイパーマンバッカス」を書いて欲しかったのですが,それはなさそうなのでちょっと残念w 新刊の「ジェネラル・ルージュの凱旋」についてはインタビュアーの大森氏も「面白い」とおっしゃっていたので,つい帰りに買ってしまいました。


三津田信三先生については,参加されることを知ったのが最近だったので,事前に読めず残念でした。最近忙しくて,読む時間もとれなかったし…。また機会があれば,読んでみたいと思います。


あと, 事前予約の特典として先生方のサインをいただけました。私は「赤朽葉の伝説」と「ナイチンゲールの沈黙」にサインをいただくことができました!作家さんにサインをいただくのは初めてだったので,妙にうれしかったです。どうせだったら,インタビュアーの大森望氏のサインも欲しかったなぁ。。。


と,いろいろと書きましたが,全体的にとても楽しかったです。作家さんのトークイベントも面白いものですね。また機会があれば,見にいきたいと思います。ちなみにインタビュアーの大森望氏,思ったよりも普通の方でちょっと以外な感じが。…芸風が芸風なので,もっと失礼な感じの方だとばかりw