桜庭一樹

「荒野」

あらすじは公式サイトにて… http://www.bunshun.co.jp/kouya/story/index.html ファミ通文庫で出版されていた「荒野の恋」の2作分+書き下ろし1作で、一つの完結した作品という体裁です。ので、文庫から読んでいた人はちょっと納得いかないかも。ちなみに私…

「私の男」

消費されて終わる恋ではなく、人生を搦めとり、心を縛り支配し、死ぬまで離れないと誓える相手がいる不幸と幸福。 優雅で惨めで色気のある淳悟は腐野花(くさりのはな)の養父。物語はアルバムを逆から捲るように、二人の過去へと遡る。震災孤児となった十歳…

「青年のための読書クラブ」

東京・山の手に広々とした敷地を誇るミッション系女子校、聖マリアナ学園。お嬢様学校として名高い学園において、異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きに渡って語り継がれる秘密の「クラブ誌」があった。そこには100年前の学校創立に隠さ…

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

桜庭一樹の原点、青春暗黒ミステリーが単行本化! どこにも行く場所がなく、そしてどこかに逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。リアリストの山田なぎさと不思議系転校生の海野藻屑。すべては生きるために、生き残っていくために。 ……

「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。 この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、 赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。 これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして…

「GOSICKⅢ 青い薔薇の下で」 桜庭一樹

険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。 その広大な敷地の奥の奥に、迷路庭園をくぐりぬけた者だけがたどりつく小さな家がある。 その童話の世界のような場所で囚われの妖精―少女・ヴィクトリカは寂しく、想いをめぐらしていた。 まだ見ぬ書物について。…

「赤×ピンク」

新シリーズ「赤×ピンク」の第1巻。 躁鬱の激しいブルマ少女、まゆ14歳(実は21歳)。 魅せることに喜びを感じる女王様、ミーコ(実はSMの女王様)。 女性にモテる女性恐怖症の空手家、皐月(実は…)。 彼女たちが毎夜働くのは、廃校の校舎を改良したファイト…

混沌の欠片を集め、ヴィクトリカは語る。真実の言葉で――なにげなく目にした新聞の広告。言葉の裏に隠されていたメッセージは、 ヴィクトリカの母が狙われている、という警告だった。 行方不明の母の謎に迫るべく、ヴィクトリカは相棒・一弥とともに旅立った―…

聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、 妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。 自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を―。 その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。 「混沌の欠片を再構成しよう」 そして、…

ネットの書評などをめぐっていたときに,ラノベ作家として高い評価を得ている 桜庭一樹という作家のことを知りました。 いつか彼女の作品を読んでみようと思っていて,まず手にしたのが「ブルースカイ」でした。 本当は代表作といわれている「砂糖菓子の弾丸…