2008-01-01から1年間の記事一覧

「月の影 影の海(十二国記)」

謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国―巧国。おだやかな風景とは裏腹に闇から躍り出た異形の獣たちとの苛烈な戦いに突きおとされる。なぜ、孤独な旅を続ける運命となったのか、天の意とは何か。『…

「DRAGON BUSTER 01」

虐げられる民“言愚”の青い目を持つ涼孤は似顔絵描きと講武所の下働きで糊口をしのぐ。かつて胡同の闇の中で、素性の知れぬ老婆より剣を習い、双剣を授かる。卯王朝、第十八皇女の月華は屋敷を抜け出しては市井を探検する。感情が高ぶると地団駄を踏みながら…

「げんしけん 1〜9巻」

月刊『アフタヌーン』誌上で人気沸騰中!サークル部屋から広がる楽しい大学生活を等身大で描く、アキバ系青春物語!! 友人の家に遊びに行ったときにまとめて借りた漫画のうちの1つ。というか、無理やり貸し出されたというほうが正しい?こんな本を貸し出す…

「まだ見ぬ冬の悲しみも」

時間的同一性交換によって6カ月前の世界へ向かった俺が見たのは、すべてが燃えあがり、あらゆる生命が死滅した終末のパノラマだった―タイムトラベル実験の恐るべき顛末を描いた表題作、謎の異星生命体との危険なコンタクトを果たした詩人の手記にしてSFマ…

「読むのが怖い! 帰ってきた書評漫才 激闘編」

書評界の両雄、北上次郎と大森望がオススメ本を持ち寄り判定しあう異色の対談ブックレビュー(季刊SIGHT誌連載)が3年ぶりに続刊刊行です!未発表分を大幅加筆し、各年のブック・オブ・ザ・イヤーを含むエンターテインメント小説談義・どっさりずっしり136冊分…

「戦争広告代理店」

「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか―。世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描き、講談社ノンフィクショ…

「MM9」

地震、台風などと同じく自然災害の一種として「怪獣災害」が存在する現代。日本を襲い来る多彩な怪獣たちと戦う気象庁特異生物対策部、通称・気特対部員たちの活躍を描く。『ミステリーズ!』掲載に書き下ろしを加え単行本化。 今まで読んだ山本弘作品(「ア…

「死者のための音楽」

…おばあちゃん、まるで後を追うみたいだったね。病院で、返事をしないおばあちゃんにむかって、話しかけてたよね。「ねえ、音楽は聞こえてる?」(「死者のための音楽」より)。怪談専門誌『幽』の連載で話題騒然の作家、待望の初単行本。 和風のホラータッ…

「夏のロケット」

火星に憧れる高校生だったぼくは、現在は新聞社の科学部担当記者。過激派のミサイル爆発事件の取材で同期の女性記者を手伝ううち、高校時代の天文部ロケット班の仲間の影に気づく。非合法ロケットの打ち上げと事件は関係があるのか。ライトミステリーの筋立…

「石の花」

これもユーゴ関連作品。第2次大戦時でユーゴにナチスが攻め入った時期から,終戦に至るまでを描いています。 ユーゴについて,対戦時の話は読んだことがなかったので,興味深く読めました。特に,ナチスがクロアチアの独立を宣言することで,セルビア人とク…

「さよなら妖精」

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込…

「6ステイン」

愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織…

読んだ漫画3冊

とりあえず簡単に感想を書いてしまおう。 「カラスヤサトシ3」 「カラスヤサトシ」1巻目のときとはうってかわって,最近はすっかり売れっ子のカラスヤ氏。こんなに早く3巻目が出るとは思っていなかったなぁ。確かに,結構いろいろな雑誌などで漫画かいていた…

「悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記」

「世界の悪者」にされNATOの空爆にさらされたユーゴ。ストイコビッチに魅せられた著者が旧ユーゴ全土を歩き、砲撃に身を翻し、劣化ウラン弾の放射能を浴びながらサッカー人脈を駆使して複雑極まるこの地域に住む人々の今を、捉え、感じ、聞き出す。特定…

「自壊する帝国」

第38回大宅ノンフィクション賞受賞、第5回新潮ドキュメント賞受 賞、「新聞・雑誌の書評担当者が選ぶ最高! の本」第1位獲得−−。 国際スパイ小説よりスリリング! 外務省きっての情報マン、「ラスプーチン佐藤」はいかにして誕生したのか? 待望のインテリジェ…

更新再開?

突然の転勤で急に引っ越すことになったり,仕事の引継ぎでばたばたしたり,なんとか引越しが住んだと思ったら友人が倒れて大変なことになったり…と,まぁいろいろあって,この日記はすっかり放置しておりました。。。 それでも本のほうはぼちぼち読んでおり…

「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」

ロシア外交、北方領土をめぐるスキャンダルとして政官界を震撼させた「鈴木宗男事件」。その“断罪”の背後では、国家の大規模な路線転換が絶対矛盾を抱えながら進んでいた―。外務省きっての情報のプロとして対ロ交渉の最前線を支えていた著者が、逮捕後の検察…

「時砂の王」

西暦248年、不気味な物の怪に襲われた耶馬台国の女王・卑弥呼を救った“使いの王”は、彼女の想像を絶する物語を語る。2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械群により地球は壊滅、さらに人類の完全殱滅を狙う機械群を追って、彼ら人型人工知性体…

「闇が落ちる前に,もう一度」

この宇宙はどうして生まれたのか?宇宙の果てはどうなっているのか?“宇宙の本当の姿”を追い求め、ある独創的な理論に到達した宇宙物理学者。しかしこの理論に従うと、宇宙の寿命はわずか17日間ほどでしかなくなる。バカバカしいまでの理論の誤りを証明する…

「日傘のお兄さん」

それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きなお兄さんが、中学生になった夏実の前に現れた。「追われているんだ。かくまってくれないか」なんとお兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて!?こうして、夏実とお兄さんのちょっとキ…