2007-01-01から1年間の記事一覧

「さよなら絶望先生」

最近,自分はなにか間違った方向に向かっているのではないかという気はしなくもないのですが,面白いからいいのですw とりあえず5巻まで読みました。とても現代的なマンガというイメージ(メタ的,時事ネタ・元ネタあり,女性キャラだらけ…)ですが,素直に…

「デトロイト・メタル・シティー」

「デスメタルバンドのボーカル,クラウザー?世の正体は気弱な青年」という設定だけの,完全な一発ネタなのですが,それにしても1巻は面白い!ナンセンスなギャグのセンスが素晴らしい(なんのこっちゃ…)という感じで,「クラウザーさんの1秒間に10回レイプ…

「カラスヤサトシ2」

「カラスヤサトシ2」は「カラスヤサトシ」に続くカラスヤサトシ氏の2作目の単行本(なんかややこしいw)。カラスヤ氏の変態的な体験談を描いた4コママンガは相変わらず面白く,2作目になっても勢いが衰えておりません。個人的には「たますだれ」ネタがお気…

最近読んだギャグマンガ

この歳になって大喜びでギャグマンガ読んでいる自分に絶望した! …ということで,最近(でないのもあるけれど)読んだギャグマンガをまとめて。

「IX(ノウェム)」

おのが観察する事象の成り立ちやその行方を、万象を司る五元素の運行になぞらえて見切る技、五行算法の使い手―趙五行。趙に率いられた達人たちに囲まれて育った燕児は、ある日、運命的な出会いを果たす。その相手とは、違い昔に滅びし神々―“震人”に関わる者…

「老ヴォールの惑星」

偵察機の墜落により、おれは惑星パラーザの海に着水した。だが、救援要請は徒労に終わる。陸地を持たず、夜が訪れない表面積8億平方キロの海原で、自らの位置を特定する術はなかったのだ―通信機の対話だけを頼りに、無人の海を生き抜いた男の生涯「漂った男…

「冬の巨人」

終わりのない冬、果てのない凍土の只中を、休むことなく歩き続ける異形の巨人”ミール”。 その背に造り上げられた都市は、人々の暮らす世界そのものだった。都市の片隅に住む貧しい少年オーリャは、神学院教授ディエーニンの助手として、地上から、そして空か…

「クレイジーフラミンゴの秋」

菅野晴は中学一年生の女の子。クラスではなぜか学級委員を務めているが、そんな大役は自分に馴染まないと思っている。好きなのは、ロボットアニメの話や洋楽を聞くこと、そして、こっそり歌うこと。だから同級生の女の子たちの話題に今ひとつノりきれず、か…

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。…

「未完成」

世界の常識がひっくりかえっても美沙汰にすることができない大事件―二重三重に閉ざされた孤島の射撃場で、何人もの隊員が見守るなか、小銃が消え失せた!事態を完璧な秘密状態のまま解決するという難題に挑むのは防衛庁調査班の朝香二尉と相棒の野上三曹。謎…

「アンノウン」

自衛隊は隊員に存在意義を見失わせる「軍隊」だった。訓練の意味は何か。組織の目標は何か。誰もが越えねばならないその壁を前にしていた一人の若い隊員は、隊長室から発見された盗聴器に初めて明確な「敵」を実感する…。自衛隊という閉鎖空間をユーモラスに…

「MYSCON8」の感想

昼の部だけですが,「MYSCON8」に参加してきました。詳細については,「ぼくのミステリな備忘ログ」さんがレポートを書かれているようです。ここでは,個人的な感想だけをざっと…。 個人的にファンだということもあり,桜庭先生のインタビューはとても楽しめ…

クレイジーカンガルーの夏

田んぼの上を通り過ぎるジャンボジェット。ラジカセから流れる「はっぴいえんど」の歌。中学一年の夏休み。須田広樹が待ちに待った夏休みは、仲の良い秀一や敬道、それに東京から転校してきた、ちょっとあか抜けた感じの従兄弟・冽史を交えてにぎやかに始ま…

フィッシュストーリー

あの作品に登場した脇役達の日常は? 人気の高い「あの人」が、今度は主役に! デビュー第1短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。 伊坂幸太郎の最新作。この作品読んで,読んでいないの伊坂作品は「グラ…

ナイチンゲールの沈黙

東城大学医学部付属病院、小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。 その…

「涼宮ハルヒの暴走」

夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決に挑もうとも、ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わず…

「沈黙」

“あたし”秋山薫子の母を産んですぐに亡くなった見知らぬ祖母・下岡三稜の実家は、中野区に屋敷を構える大滝家だった。大東亜戦争時、あらゆる声と言語をあやつり固有の顔を持たぬ特務機関員として南方戦を生きた大滝鹿爾。防音された地下室で、ジャケットと…

雑記(MYSCONへ参戦表明など)

MYSCONの昼の部に参加します! MYSCONに桜庭一樹氏と海堂尊氏がゲスト出演 おお,なんというタイミングの良さだろう!この日記でも書いているとおり,「チームバチスタの栄光」を読み,そのあとに「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだのですが,この2作…

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

桜庭一樹の原点、青春暗黒ミステリーが単行本化! どこにも行く場所がなく、そしてどこかに逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。リアリストの山田なぎさと不思議系転校生の海野藻屑。すべては生きるために、生き残っていくために。 ……

「チーム・バチスタの栄光」

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を…

気になる…けれど

この日記でも一度取り上げている桜坂洋氏ですが, 彼もなかなか書かない方でして…。 と思っていたら,どうやら東浩紀と組んで, こんなところで書いている模様。http://blog.moura.jp/geetstate/index.htmlなんかコンセプトとか,いろいろと面倒くさそうです…

少女ファイト2

「私は……自分の個性をなくしたいです」 練を待っていたのは、新たな出会いと戦い……!!黒曜谷高校編スタート!! 黒曜谷高校に入学した練。会ったのは、一癖も二癖もありそうな面々ばかり。個性際立つ新入生。そして「魔女」と評される先輩たち。まずは、新…

「魔王」

「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学 不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作! ここ最近私が読んでいた本は,面白いんですがどう…

「鴨川ホルモー」

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待…

秋山瑞人が新作?

最近はライトノベル作家が一般小説を書く機会が増えていて,有川浩氏,桜庭一樹氏,橋本紡氏あたりはどちらかというと一般小説を書く人になっています。私の一押しである桜庭一樹氏について言えば,ライトノベルとして出版された名作「砂糖菓子の弾丸は撃ち…

「ミミズクと夜の王」

第13回電撃小説大賞の「大賞」を受賞した作品がどうにも話題になっていて,なんでも表紙は風景画,挿絵はなしという,ライトノベルにはあまりない形式で出版されているそうです。電撃文庫はラノベの最大手,一般向けにハードカバー版を出して「図書館戦争」…

「夜は短し歩けよ乙女」

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。 吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。 我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。 「ま、たまたま…

「アビシニアン」

「あなたには痛みがある」そう言った彼女は字が読めなかった。 ぼくは激痛の発作におびえながらも急いで書かなければならない。 僕と彼女の愛についての文章を。気高く美しい者たちの恋愛小説。 文庫なんで気軽にかった「沈黙/アビシニアン」ですが, 1000円…

「GO-ONE」

『ジョッキー』の著者が描く青春疾走小説。 若手騎手・一輝は持ち前の「豪腕」で猛追をかける戦法を武器にしていた。 しかし、落馬事故から馬に乗れなくなってしまい…。 10万部突破『ジョッキー』の著者が疾走する青春を描く。文庫書き下ろし。 曲がりなりに…

「終末のフール」 伊坂幸太郎

あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。 2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。 犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、 いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。 伊坂作…